kengo700のナレッジベース

誰かの役に立つと思う情報を発信するブログ

Redmineをセットアップした後にやるべきこと

Redmine をサーバにセットアップした後にやるべき(だと私が思う)ことを紹介します。

※アイキャッチ画像のクレジット:Martin Herr (2009) / CC BY-SA 2.5

はじめに

Redmine をサーバにセットアップ(インストール・基本的な設定)した後、何をするべきでしょうか。

もちろん、状況や目的によって変わってくると思いますが、私の場合(研究室に導入した場合、詳しくはこの記事を参照)は、Redmine のセットアップ作業を Redmine のチケットに記録しました。

※この記事では Redmine の用語は説明しません。基本的な用語については下記記事などを参照ください。

kengo700.hatenablog.com

※この記事内の説明は Redmine 2.5 のものです。別のバージョンだと操作が異なるかもしれません。

Redmine をセットアップした後にやるべきこと

Redmine をセットアップ後、まずはセットアップした人自身が Redmine の使い方に慣れるべきですが、具体的な目的がないまま使ってみてもピンときません。そこで Redmine のセットアップ作業を Redmine に記録してみるといいと思います。

「記録する」というと大袈裟ですが、作業中のメモを Redmine のチケットにコピペするだけです。慣れていればすぐ終わります。

状況にもよりますが、Redmine のセットアップ作業は数年後の自分や後輩が行う可能性がありますし、記録しておいて損はありません。もちろん、そっくりそのまま同じ作業をすることはないかもしれませんが、例えば参考になったホームページが記録されていれば、いちから調べる必要がなくなるので非常に助かります。

また Redmine のチケットはプラグインを使うと内容をすべてエクスポートできるので、Redmine が使えない状態でも資料として使えます。

さらに Redmine を布教する際に、具体的な使用例として見せることができます(「このように記録しておけば、私がいなくても同じ作業を行うことができるので、Redmine を使うといいですよ!」的に)。

作業の記録方法(基本的な使い方)

具体的な作業の記録方法(基本的な Redmine の使い方)を説明します。Redmine を使ったことがある方は、次の見出しまで読み飛ばしてください。次の見出し「セットアップ作業記録の例」まで読み飛ばす場合はここをクリックしてください。

ここでは、下記のような初期設定が終わった状態を想定しています。

作業記録用のサブプロジェクトの作成

作業記録用にサブプロジェクトを作っておくと、後から探しやすくていいと思います。チケットは所属するプロジェクトを一括で変えることができるので、プロジェクトは後から作り直しても大丈夫です。

サブプロジェクトを作成するには、適当なプロジェクトの「概要」ページの「新しいサブプロジェクト」をクリックします。

f:id:kengo700:20160214163514p:plain

新しいプロジェクトの作成ページで「名称」と「識別子」を適当に入力し「作成」ボタンをクリックすると、サブプロジェクトが作られます。

f:id:kengo700:20160214163600p:plain

チケットの作成と作業の記録

次に、セットアップ作業を記録するチケットを作ります。

「新しいチケット」タブをクリックし、「題名」に作業の内容を、「開始日」と「期日」に作業を行った日付を入力し、「作成」ボタンをクリックします。

f:id:kengo700:20160214163711p:plain

チケットは作業ごとに1つずつ作るといいと思います。例えば「Redmine のセットアップ」というチケットを作ると、作業が多すぎるので、「CentOS のインストール」「Redmine のインストール」「Redmine の初期設定」…というようにある程度の作業量で分けたほうがいいです。

どのくらいの作業量で分けるべきかは、何とも言えません。まあ、今回は練習も兼ねているので、適当に作ってみましょう。次節で私の場合の作業記録のチケットを紹介します。

作業内容をチケットに書き込むには、まず「チケット」タブのチケット一覧から題名をクリックしてチケットを開きます。

f:id:kengo700:20160214163838p:plain

次に「編集」をクリックし、「注記」欄に作業内容やメモを入力します。「ファイル選択」ボタンから画像やファイルを添付することができます。もし作業が終わっているなら「ステータス」を終了にしましょう。「送信」ボタンをクリックすると編集内容が保存されます。

f:id:kengo700:20160214164837p:plain

セットアップ作業記録の例

私の場合、記録したチケットは下図のようになっています。

f:id:kengo700:20160213182319p:plain

図の文字が少し小さいので、表で書くと下記のようになっています。

題名 開始日 期日
サーバーについて勉強 2014/7/26 2014/7/26
CentOSおよびRedmineのインストール方法について勉強 2014/7/27 2014/7/27
サーバ用パソコン調達 2014/7/28 2014/7/28
CentOSインストール 2014/7/28 2014/7/28
Redmineインストール 2014/7/28 2014/7/28
Redmine初期設定 2014/7/28 2014/7/28
Redmineアドインの追加 2014/7/28 2014/8/5
Redmineメールの設定 2014/7/29 2014/8/1
Redmineロールとワークフローの設定 2014/7/30 2014/8/5
Redmineトラッカーの設定 2014/7/29 2014/8/5
Redmineバックアップ方法の確立 2014/7/30 2014/8/7
Redmineユーザとグループの追加 2014/7/30 2014/8/5
redmindアプリテスト 2014/7/31 2014/8/5
サーバredのIPアドレス変更 2014/8/26
Redmineアドインの追加2 2014/8/29 2014/8/29
ファイルサーバのマウント 2014/9/26 2014/9/26
ページ上部へ戻るボタンの追加 2014/10/18 2014/10/18

※「アドイン」と書いてあるのはプラグインのことです。
※「redmind」は誤字ですね。(ノ∇`)アチャー
※「red」というのは私が Redmine を入れたサーバにつけた名前です。

チケットには下図のように、参考にさせていただいたホームページや書籍、セットアップ環境固有の設定(サーバのIPアドレスやホスト名など)、気づいたことなどをメモしてあります。

f:id:kengo700:20160214153614p:plain

また作業の様子やログの写真をとっておいて、チケットに添付しておくのもいいと思います。

f:id:kengo700:20160214153311p:plain

f:id:kengo700:20160214153317p:plain

関連記事

kengo700.hatenablog.com

おわりに

この手のものは、セットアップだけで満足してしまって使わなくなったりしますよね。

それを防ぐためにも有効だと思います。