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先送りにしがちなのは、間に合うか分からないことにビビっているからだった

過労で体を壊してから先送り癖がひどくなり、何とかしないと、と思って読んだ本『なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?』の中で印象的だったことを、忘れないうちに残しておきます。

はじめに

過労で体を壊してから先送り癖がひどくなり、何とかしないと、と思っていろいろなことを試しました。具体的には Toggl(時間記録サービス)、Toodledo(ToDoリストサービス)、Redmine(プロジェクト管理システム)、ポモドーロテクニック(時間管理術)、GTD(タスク管理手法)など。今思えば Redmine や Git や Slack を研究室に導入したのも、どうにか効率的にしようと考えたからです。このブログ更新も、先送り・現実逃避の一環ですね。

Evernote を使った GTD がそれなりにうまくいったものの、長期的なスケジューリングができなさそうなので調べたところ「タスクシュート」という方法を見つけ、その解説本『なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?』を読んでみました。

※余談ですが、Amazon の書籍版は『なぜ仕事が…』、kindle版は『なぜ仕事が…』となっている(読点とカンマ)のがなぜなのか気になります。

この本は、時間が足りなくなる下記の4つの原因について、時間を記録・集計する「タスクシュート」によって解決できると書かれています。

  • ムダにできる時間がほとんどないことに気づかずに、時間をムダにしている
  • 割り込み仕事や他人からの頼まれごとが入ると、ついそちらを優先してしまう
  • いつも意識だけはしているのだが、手をつけるのが面倒で、先送りを繰り返す
  • 完璧な成果を求めすぎて、90%の時間で10%しか終わらない

「タスクシュート」について詳しくは、この本や関連するホームページをお読みいただくと良いと思いますが、この記事では、特に私がなるほどと思った、先送りしてしまう原因と対策について紹介します。

先送りしてしまう理由

夏休みの宿題など、やらなければいけないことをやらなければと思いつつ先送りにしてしまうような経験は、誰にでもあると思います。

これはまさに「学生症候群」と呼ばれるらしいです。

この言葉は知っていたのですが、先送りをやめるにはどうすればいいのか、についてはこれといった解決策が見つけられていませんでした。

なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?』では、先延ばしの原因と解決する(かもしれない)方法が説明されています。 なぜ先延ばしにしてしまうのか、この本では下記のように説明されています。

人は緊張すると仕事に手がつけられない

なるほど、と思いました。まさに、この発想はなかった、です。これまで緊張で何もできない経験はたくさんありましたが、「緊張しているから仕事に手がつかない」という発想はありませんでした。しかし、非常に腑に落ちる話です。

締め切りがキツくて内容が大変そうなものほど先送りしてしまうのは、間に合うかどうか不安だから。ありていに言えば、間に合うか分からないことにビビっているからなんですね。

私の先送り癖が昔からなのか、体を壊して自律神経のバランスが崩れたからなのかはわかりません。

しかし、とにかく原因がわかれば対策がとれるということが重要です。原因がはっきりすれば、「がんばる」「危機感を持つ」「計画的にやる」などの精神論かつ実現不可能な方法よりも、もっと具体的な対策がとれるようになります。

先送りの対策

なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?』では、「タスクシュート」により先送り癖を解決する方法が紹介されています。

ポイントは、「間に合うか分からない」状態を、「間に合う」または「間に合わない」状態に変えることなんだと思います。 不思議な感じですが「間に合うか分からない」状態よりも「間に合わない」状態のほうが楽なんですね。決して「間に合わなかった」状態ではないので。

ただ、原因が緊張であるなら、緊張をほぐすだけでも先送りを止めやすくなりそうです。

例えば、深呼吸する、ホットミルクやホットココアを飲む、ストレッチする、休憩する、散歩する、猫画像を見る、などなど。

少し試してみましたが、確かに先送り癖に効果がありそうです。

タスクシュートを始めてみた

この記事では余談ですが、「タスクシュート」を始めてみました。始めて数日なので分からないことだらけですが、「タスクシュート」用のソフトウェアを使ってみた印象は「あー、ああいう感じか」というものです。

「ああいう感じ」とは、Visual Studio や Redmine や SourceTree(Git)みたいな感じ、です。つまり「多機能で使いこなせれば便利だけど、多機能であるがゆえに専門用語満載で覚えることが多く、入門情報もほとんどが中級者向けで、普通に使ったら挫折する」感じです。

一言でいえば「とっつきにくい」です。

こういうものを使う上での、私なりのコツは下記のとおりです(Git入門記事とかで詳しく書くかもしれません)。

  1. 使うメリットを理解して納得する
  2. 最低限の使い方を覚える
    • ショートカットキーやコマンドなどは覚えない
    • メニューやボタンなど、覚えなくても使える方法を使う
    • 用語も最低限のものしか覚えない
  3. 最低限の機能を使い続けて、慣れる
    • 使っても脳が励起?(興奮や混乱)せずに平常状態になるまで
  4. 概念などを徐々に理解する
    • 使ってみないと理解できないことがある
  5. 使いにくさを感じた部分から、ショートカットキーやコマンドなどを調べて使う
    • 使いにくい方法をしてみた後じゃないと覚えられないことがある

とにかく、しばらく使ってみます。

あと、完全に初心者でも、下記解説はわかりやすかったです。

おわりに

いろいろ工夫する前に、体を何とかするのが先なんですけどね。