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諸外国の皆様は『働き者』なのでしょうか?

日本人の働き方は非効率!外国を見習え!」と言われますが、本当にそうなのでしょうか?

はじめに

下記記事について。

www.yutorism.jp

記事の内容には概ね賛成ですが、この手の記事に必ず書き込まれる「やっぱり日本人はダメやな」と言うコメントを見て、日頃考えていることをまとめてみたくなりました。

やっぱり疲れていると、スルースキルが鈍りますね。

※本記事の内容は感覚的な話で、不勉強でデータに基づいてもいません。間違いがあればご指摘下さい。

「労働生産性」が低くても「生産性」が低いとは限らない

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前述の記事の趣旨とは外れますが、前提として「労働生産性」が低くても、「生産性」が低く効率が悪いとは限らないことが、下記ページなどで指摘されています。

私も、あまりしっかりと読んだわけではないのですが、まとめると下記の3点でしょうか。

  • 失業率が高いと、労働生産性は高くなる
    • だから日本よりギリシャの方が労働生産性が高い
  • サービス業の場合は、賃金が低いと労働生産性は低くなる
    • 勤勉に質の高いサービスを提供すると労働生産性は下がる
  • 金融業がメインの国は、労働生産性が高くなる

だからといって「労働生産性は低い方がいい」というわけではないようですが。

「日本人は非効率。外国人は効率的」に納得できない感覚的な理由

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非常に感覚的な話ですが、人間そんなに変わらんだろうと思うのです。

どんな国、文化で育っても、所詮は人間。どうしても気力が出なかったり、だらだらしてしまったり、逆に自分でも驚くくらいの力が沸いてきたり。

ムラがあって、ぶれぶれであってこその人間でしょう。

あと私のこれまでの経験では、国の違いよりも個人の違いの方が大きいように思います。怠惰な日本人だって、陰気なアメリカ人だってたくさんいるのです。


また、海外で勤務して「日本に比べて外国人はすごい」と感じるその外国人は、日本人と仕事をするような超絶エリートなのではないでしょうか。

『煙草休憩』『判子文化』『無意味な会議』は日本だけ?

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下記記事(アメリカのニュースサイト?)によると、喫煙者は週に4時間近く煙草休憩に行き、これは同僚に比べて年7日間多く休んでいる換算になるらしいです。

でも喫煙者は「煙草が仕事の能率を上げるし、喫煙所は交流の場でもある!」と考えているとか。


ちょっと調べてみましたが、さすがに外国に『判子文化』はなさそうです。

無理やり「前例踏襲の非効率な文化」を挙げるとすれば、『チップ』などでしょうか。あれは効率が悪そうです。


無意味な会議はどこにでもあるでしょう。下記画像検索結果の絶望感。

下記記事によると、アメリカでは1日に2500万の会議が行われ、無駄な会議によって年に370億ドルが費やされているとか。

無駄なのか、余力を残しているのか

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最近話題になりましたが、「働かない2割の働きアリ」は集団の存続に不可欠らしいです。

無駄を減らし、効率化し、全員が『働き者』になることが、長期的に良いことなのでしょうか。

一方、変化に対応するためには多様性が重要ですが、変化がない内はコレは無駄なコストです。


そういえば、たしか『化物語』の戦場ヶ原さんも、「2割の働きアリは本当にサボっているのかしら。例えば野球のベンチの選手をさぼっているとは言わないでしょう」と言ってましたね。アニメの副音声で。

おわりに

日本人がどーとか、外国人がどーとか関係なく、悪い仕組みは改めて、良い仕組みは残していく。それだけです。