この記事では、プレゼンテーションについて私が大切だと思うことを、3つに絞って紹介します。ここでは、研究室における進捗報告や研究発表に関するプレゼンテーションを対象にします。
はじめに
プレゼンテーションとは、自分が伝えたいことを聴衆に伝えること、だと思います。
私は、「自分が伝えたいことを聴衆に伝えること」が達成できれば、発表はどんなものでも良いと思っています。ただし、伝えたいことを効果的に伝えるために、心がけたほうがいいことがあります。
その1:発表資料作成の基本
体裁を整え、正しい言葉を使う
体裁が整っておらず、間違った言葉で書かれたスライドは、聴衆の理解を妨げるため、伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。 体裁を整え、正しい言葉を使うことは、あなたが思っているよりもずっと重要です。
ただし、自分で作ったものの間違いには気付きにくいものです。そこで、スライドを作ったあと一晩寝てから見返しましょう。自分の間違いにも気付きやすくなります。もし、寝ても色あせない記憶力をお持ちなら、他の人にチェックをお願いしましょう。
その2:口頭発表で気を付けること
つま先を聴衆へ向ける
「聴衆の方を向いて発表しろ」とよく言われますが、発表中はそんな余裕はありません。そこで、発表を始める前に、あらかじめつま先を聴衆の方へ向けておきましょう。途中で上半身がスクリーンの方を向いても、自然に前向きに戻ります。
なお、世の中にはスクリーンを見ずにレーザーポインタを好きな場所に当てられるような人がいるらしいですが、そんな練度は不要です。そんな練習をする時間があったら、そのぶん研究を進めましょう。
その3:質疑応答時の心構え
コメントの対象は「発表内容」のみであることを理解する
多くの人は質疑応答が苦手だと思います。よくある間違いは、発表内容を守ろうとしてしまうことと、質問者を敵だと思ってしまうこと、です。
聴衆からのコメントは、あなたの「人格」に向けられたものでなく、あなたの「発表内容」に向けられたものです。コメントはあなたへの攻撃ではありません。あなたの「人格」と「発表内容」は切り離して考えましょう。
質問をくれる人は(ほとんどの場合)味方であることを、心に留めておいてください。少なくとも、あなたの発表を寝ないで聞いてくれた人です。
参考資料
- 新入社員必見!プレゼン資料の作り方からプレゼン方法の基礎まで学べる良質SlideShare12選|ferret [フェレット]
- 見やすいプレゼン資料の作り方 - リニューアル増量版
- 研究者のための視覚コミュニケーション|タイポグラフィー編 | elasticmind blog
- 良い進捗報告のやり方 - 発声練習
- 批判対象は「行為」「発言」「表現物」としよう - 発声練習
おわりに
Keep it short and simple!